ものづくり企業を見て・触れて・学び・考える「メーカーズキャラバンvol.1」終了しました!
地域のものづくり企業の技術やサービスを掘り起こし、
実際に行って・見て・触れて・学んでちょっと視点を変えて考えていくプロジェクト「メーカーズキャラバン」。
第1回目を2017年12月9日(土)に開催しました。
今回のテーマは「コニカミノルタ株式会社」の「テキスタイルプリンターナッセンジャー」。
従来の布地に模様を印刷する染色方法で必要とされていた製版や色糊調合が不要のため、
多品種・小ロット生産に迅速かつ手軽に低コストで対応できるインクジェットテキスタイルプリンターです。
こちらの製品をテーマに、「アイデアソン」と「ものづくりワークショップ」「ギャラリー」といったコンテンツを1日でぎゅっと展開しました!
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
一日のみのイベントでしたが、朝から夜まで様々なコンテンツが繰り広げられ、いつもとは少し違った賑わいを見せたPlanT。
このレポートで当日の様子をお届けします!
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【行く】【見る】【学ぶ】ものづくり企業の製品を実際に見て、学ぶ。PlanTから工場見学へ!
朝PlanTに集合した後、各チームで自己紹介やそれぞれのメンバーの特徴を踏まえたチーム名を決め、
みんなで士気を高めたところで、いざコニカミノルタ株式会社の工場見学へ出発します。
今回メーカーズ“キャラバン”ということで、オリジナルフラッグを制作しました。
実はこのフラッグ、ナッセンジャーで出力していただいたもの。
オリジナルフラッグを掲げながら、ぞろぞろと行列する光景はまさにキャラバンのよう!
マイクロバスに乗り込み、出発!遠足のような気分で気持ちも高まります。
工場到着後すぐに構内で集合写真を撮影。
この写真はどこで使われるのでしょうか…?これは後でのお楽しみです!
まずは担当者の方からコニカミノルタ株式会社自体や、ナッセンジャーという製品についてレクチャー。
基礎知識を得たあと、ナッセンジャーで出力された生地のサンプルや製品を見に、展示室へ行きました。
壁一面に並ぶテキスタイルは圧巻!
鮮やかで繊細な柄に「きれい!」「こんな細かい表現もできるんですね!」といった感想があがります。
そして、最後はお待ちかねの開発拠点見学です。足を踏み入れると、すぐにナッセンジャー本体がお出迎え。
かっこいい!そして、お、おおきい!
全長約25メートル、高さも成人男性以上のナッセンジャーが、ごうんごうん、と音を立ててテキスタイルを出力するナッセンジャーに全員釘付け。
ここでは開発担当の方より丁寧にご説明いただきました。
デモンストレーションの最後には、工場到着後すぐに撮った集合写真が出力されてきました!
つい30分程前に撮影した写真データをすぐに大きなテキスタイルに出力できる、
ナッセンジャーの製品力を肌で感じることもできた瞬間でした。
もしかすると知識として学ぶだけなら座学のみでもよいかもしれません。
しかし、実際に工場へ行き、製品とその稼動する姿を見ることは、何ものにも代えがたい体験になるのではないでしょうか。
そんな忘れられない経験ができた工場見学となりました。
【考える】製品について新たな活用法を考える。アイデアソン開始!
いよいよ午後からは午前中の濃厚な工場見学を経てアイデアソン、ワークショップがはじまります。
アイデアソンはデザイナーなどのクリエイター、大学生、プランナー、公務員、周辺にお住まいのPlanTを利用されている方に加え、
コニカミノルタの担当者の方を含めた4チームに分かれて挑みました。
お題は「ナッセンジャーの新しい活用方法を考えよう!」
ナッセンジャーで出力される生地ならではの製品・イベント、またはナッセンジャー自体に新たな機能を付加する・見方を変える等した新たな活用法や製品を一日で考えていただきます。
今回各チームにはコニカミノルタの担当者の方々が「見守り隊」として、チームのディスカッションの行方を見守っていただきつつ、
いざという時のアドバイザーといった立ち位置として入っていただくことに。
というわけで、いざという時しか発言しないぞ、という印として、メーカーズキャラバンオリジナルマスクを進呈・・・!
ワークシートやヒントカードなど、議論を活性化させるためのアイテムは用意しつつも、
基本的には各チーム内の議論には口は出さず見守ることにした今回。
どんなアイデアがでてくるのか、どきどきがとまりません。
【触れる】【つくる】素材のつくり方を学んだあとに、触れて、つくる!ものづくりワークショップ
工場見学にてワークショップで使用する素材のつくりかたを学んだ後、実際に触れてものづくりをするコンテンツもご用意しました。
ワークショップの先生は、キャッサバコラージュデザイン代表の佐藤さん。
コラージュや印刷を駆使したデザインのお仕事をされています。
サコッシュと呼ばれるバッグ(無地)に、ナッセンジャーで出力された生地を好きな形に切り取ってコラージュしていきます。
お子様から大人の方まで個性を爆発させて臨みました!
みなさん一時間しっかりと集中して、すてきな自分だけの組み合わせを見つけることができたようです。
最後まで熱気さめやらぬ公開プレゼンテーション
アイデアソンの最終プログラムは一般聴講も可能な「公開プレゼンテーション」です。
途中、全体に向けた中間発表やコーヒーブレイクといった他チームからの刺激・休息をはさみつつ、
最後の公開プレゼンテーションに向けた発表資料づくりで、どのチームもメンバー総動員で手を動かしていました。
公開プレゼンテーションでは、模造紙に各チームで出たアイデアを深堀りし「タイトル」「ターゲット」「そのアイデアの特徴」をまとめて発表してもらいました。
聴講者も駆けつけて、会場は今日一番の熱気が渦巻いている模様。
プレゼンテーターも緊張しながら、今日一日のチームの成果を発表していきます。
コニカミノルタの見守り隊の方々にも都度ご感想やつっこみをいただきつつ、和やかで笑いの溢れる会場。
発表されたアイデアも、ビジュアル・内容共に考え込まれ、これは実現してみたい!と思えるものばかりです。
各チームの成果品はPlanTにて展示予定ですので、ぜひご覧にいらしてください!
チームの発表が終わった後は、終日会場中央で各チームの議論と成果発表をグラフィックレコードでまとめてくれた松川愛さんによる総まとめ。
(グラフィックレコードとは、議論のプロセスを構造化して、ビジュアルとしてリアルタイムで描きだす手法)
ただの情報整理や記録だけでなく、広い視点で場の議論を整理していただいたおかげで、より本日の内容が深まった気がします。
最後は一日共に頑張ったメンバーと乾杯!さらに交流を深める打ち上げをしました。
所属も年代も住んでいる地域もばらばらな参加者が、ここで一同に会し、お互い交流を深めている様子は、
まさにPlanTが目指す姿のひとつでもある多様性が交わる場であったのではないでしょうか。
こうしてメーカーズキャラバンvol.1は無事、幕をおろしたのでした。
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行って、見て、学び、そして触れてつくる・考える、濃密な1日だったメーカーズキャラバンvol.1。
実際に工場へ行って、自分の目でその企業の製品を見ることをひとつポイントとして据えつつも
そこで終わりにせず、あえてみんなで新しい仕組みや活用について考える場をつくる。素材に触れる機会をつくる。
今回の試みはひとつの新しい共創のかたちを垣間見ることができたような気がします。
これからもPlanTは産業連携センターとして、地域企業も巻き込みながら新しく
たくさんの方が参画したくなるようなプロジェクトを行ってまいります。ぜひご注目ください!
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次回メーカーズキャラバンvol.2は3/17(土)開催です。
詳細は追ってPlanTから発信いたします。お楽しみに!