2025年3月26日(水)、多摩平の森産業連携センターPlanTのラウンジにて「PlanTピッチイベントvol.6」が開催されました。地域起業家のためのこのイベントでは、参加者がビジネスアイデアを発表し、経験豊富な専門家からのアドバイスや、起業を志す仲間からの質問などを受けながら、ビジネスの可能性を広げる場となりました。

発表者とプラン内容
寺田達也氏
「アウトドアが実現させる究極の社員研修 ―ウィルダネスビジネススキルトレーニングプログラム」
寺田さんは、アウトドアを余暇の場としてだけでなく、企業研修の新たなフィールドとして活用するプランを発表しました。野外での冒険的教育手法を用いることで、イニシアティブ、グループダイナミクス、コミュニケーション、セルフディスカバリーなど、ビジネスの場において必要な「人間力・判断力」を効果的に高めることができるプログラムを提案しました。

木下シンジ氏
「消費税は直接税」
木下さんは、一般的な消費税に対する認識に異議を唱えるプレゼンテーションを行いました。消費税が消費者から一時的に預かる間接税であるという一般的な認識は誤りであると主張し、レシートの表記方法や法律的な観点から、消費税は企業の付加価値である粗利に課税されていることを論じました。さらに、中小企業にとっての実質的な増税になっている等の指摘もしつつ、この事実を多くの人に知ってほしいという思いを込めた発表でした。

小室李佳氏
「終活をもっと気軽に身近に」
小室さんは、主に40~50代の女性をターゲットにした「終活庵(しゅうかつあん)」という終活相談カフェのコンセプトを発表しました。お墓・葬儀・エンディングノートなど、終活に関する相談がしやすい環境づくりを目指すプランです。現状では相談しづらいとされる終活について、気軽に情報を得たり相談したりできる場所を提供したいという思いが込められていました。

石川陽一氏
「内発的動機による探求する学びの場づくり」
石川さんは、学習塾の事業に携わっていた経験を活かし、教育に関する新たな視点からのプランを発表しました。従来の外発的動機ではなく、子どもたち自身の内発的動機を大切にした「探求する学び」の場づくりを提案。教育現場での豊富な経験に基づいた、学習者の本質的な成長を促す教育環境の構築についての提案でした。

柳沼和也氏
「適材適所」で生産性の高い組織を作る方法
柳沼さんは、社員の才能を見える化し、「適材適所」の考え方で現在いる社員を最大限に活かすことで、生産性の高い組織を作るビジネスモデルを発表しました。このモデルはすでに実践されており、実績があるとのことです。企業内の人材活用に着目した、実用性の高いプランといえるでしょう。

イベント終了後は交流会が開催され、参加者同士の貴重な出会いや情報交換の場となりました。
PlanTピッチイベントは、地域の起業家たちがアイデアを発表し、フィードバックを得ることで新たなビジネスの可能性を広げる重要な機会となっています。

この取り組みを通じて、日野市という地域に根ざしたビジネスの広がりをさらに加速させ、地域全体の活性化と持続可能な発展に貢献していくことを目指していきます。次回の開催もどうぞお楽しみに。