【開催レポート】「いい写真」って、誰のため? ちゃんとしなくてよい写真館のちゃんとしたストーリー「PlanTビジネスカフェvol.34」

今回は、日野市豊田の写真館 studio Gift 代表 今泉 啓さんをお迎えし、起業から全国から予約が殺到するまでのストーリーをお話しいただきました。

「お客さんが来ない」からのスタート
オープン当初は全く予約が入らず、毎晩2,000枚のチラシを持って日野市中をポスティング。
 売上にはなかなかつながらなかったものの、坂道や距離感を自分の足で知ったことで、
 「この地域から来てくれたお客さまへの『ありがとうございます』の重みが変わった」と語ります。

自分のライバルは?
今泉さんが選んだ戦い方は、 他の写真館と比べることではなく、
 「数年に一度の記念写真のときに思い出してもらえる“知り合いの一人”になること」。
そのために「やること」よりも「やらないこと」をはっきり決めているのが印象的でした。

バズを生んだ「ちゃんとがいらない写真館」
SNSに投稿した「ちゃんとがいらない写真館」という一言から、
 背景紙を破る、変顔をする、じっとしていられない――
 “途中経過”の写真を前面に出したところ、全国・海外からも予約が殺到。
一方で「ちゃんとする場でふざけるのはどうなのか」という否定的な声も。
 今泉さんはそれを
 「賛否がある=コンセプトが立っている証拠」と受け止め、
 スタジオギフトの方向性をさらに固めるきっかけになったそうです。

参加者の気づき
後半の質疑応答やテーブルディスカッションでは
「同業ではなく“どのゾーンで戦うか”を決める大切さ」
「きれいな写真より、その人が“何者として発信するか”が大事」
「ビジネスは『やること』ではなく『やらないこと』を決めるとぶれない」
などの気づきが共有されました。
次回PlanTビジネスカフェは2026年1月に開催予定です。